秋の味覚、山形のおいしい食用菊「もってのほか」。その名前の由来は「もってのほかおいしい」、「天皇家の御紋である菊の花を食べるのはもってのほか」という説もあります。
もってのほかは紫系の色をした「延命楽」という品種です。
今年も収穫の最盛期を迎える
今年も色鮮やかで美味しい菊が食卓を彩る。山形市の農園で食用菊の収穫が最盛期を迎えている。
「早生もって」が収穫
山形市で70年以上食用菊を栽培している青山ノブ子さんの農園では、8種類の食用菊を育てていて、今は早生品種「早生もって」が収獲されている。
早生もっては、色鮮やかなピンク色でサクサク、シャキシャキとした歯ざわりが特徴。収獲の目安はピンク色の中に白色が混ざった頃。
もってのほか「もって菊」は種類があり、中でも特に知られているのは「紅もって」「早生(わせ)もって」「本もって」の三種類です。
手作業で摘み取り
食用菊は、傷つきやすいためすべて手摘み作業で、青山さんたちは一つ一つ丁寧に摘み取っていた。
生産者の地道な努力があって伝統野菜が受け継がれていくんですね。
青山さんおすすめの食べ方
(精徳園・青山ノブ子さん)
「毎日食べていると健康になるし肌もきれいになる。良いよ」青山さんのおすすめの食べ方はお浸しだそうだが、他にもポン酢和えや天ぷらなど色々なバリエーションがあるという。収獲は11月上旬まで続く。
ゆで方
沸騰したお湯に酢を入れ、額から外した花びらを入れてサッと湯がく。湯がいた後に冷たい水にさらしキュッと水けを絞る。
酢を入れるのは、色を良くするためで、歯触りを良くするためには茹ですぎないことがポイントです。
一般的な食べ方はお浸し。ほうれん草のお浸しと合わせてもクセがあないので美味しく彩りもきれいです。
大根おろし、茹でたホタテ、薄切りにし塩もみしたきゅうり、湯がいた菊を和えてもきれいです。さっぱりした和え物になります。食べる直前にお醤油でどうぞ。
さかずきのお酒にちらしてもいいですね。
美味しい食べ方
<美味しい食べ方>
・茹でてそのまま、くるみしょう油、ごましょう油、ピーナツしょう油、辛子しょう油で食べる。
・茹でたほうれん草・しめじと一緒に、ごま和えにする。
・火を通したなめこと和えて、おひたしに。
・ちらし寿司、巻き寿司にあしらう。
・みそ汁にはなす。
・天ぷらにする場合は、生のまま、一輪ずつ、衣をつけて揚げる。
※一度に食べきれなかったときは
ゆで上がりを冷蔵庫に入れれば、1週間ほど保存できます。
また、水を切って小分けに冷凍すれば、半年ほど保存できます。解凍は自然解凍で。
天ぷらは一輪ずつね。
保存法
<保存方法>
茹でたものを、大さじ1ぐらいずつラップに包んで冷凍保存します。お正月料理など、冬のメニューの彩りとして、重宝します。