宮城県白石市にある武家屋敷で12月22日(土)、翌年1月7日(月)七草の会が開催されます。
今年の冬至は12月22日(土)。北半球では1日の昼の時間が最も短い日。冬至の日に冬至かぼちゃを食べると疫病にかからない、長生きするの等の言い伝えがあります。だんだん日は長くなりますが、寒さはこれからが本番です。冬至かぼちゃを食べて乗り切りましょう。
翌年、1月7日は、1年の無病息災を祈って七草粥を食べる(日本の行事)。お正月料理やお酒で胃も弱ってしまいますよね。その疲れた胃を休める為とも言われています。七草粥は地方によりかなりバリエーションがあり、説話もありますのでご紹介します。
写真提供:宮城県観光課
冬至の会・概要
12月22日、冬至。風邪をひかずに冬を乗り切れるよう祈願し、小豆とかぼちゃを煮込んだ「冬至かぼちゃ」をいただきます。
●冬至の会・2018
開催日 | 12月22日(土) |
時間 | 10:30~ なくなり次第終了 |
場所 | 武家屋敷
白石市西益岡町6-52 |
入館料 | 大人200円 小・中・高校生100円 |
お問合せ | 白石城管理事務所 TEL:0224-24-3030 |
冬至に武家屋敷の囲炉裏を囲んで冬至かぼちゃを食べるのもいいですよね。
この冬至かぼちゃ、小豆とかぼちゃに砂糖を入れて煮る。甘いものに甘みを大量に加える。子供の頃は「何で?」東北人なのに濃い味が苦手な私は食べれませんでした。甘いもの+甘いものって…。社会人になってから、歴史に詳しい方から「昔は砂糖が貴重で、物のない時代は、富の象徴みたいなものだったんだよ。」と教えてもらい、なんとなくそんな感じが分かりました。
今は、ほとんど甘みもいい塩梅に作っているので美味しいですよ。
七草の会・概要
春の七草が入った万病・邪気を除くといわれている「七草がゆ」をいただき、1年の無病息災を祈願します。
●七草の会・2019
開催日 | 1月7日(月) |
時間 | 10:30~12:00 なくなり次第、終了です。 |
場所 | 武家屋敷(旧小関家)
白石市西益岡町6-52 |
入館料 | 大人200円 小・中・高校生100円 |
お問合せ | 白石城管理事務所 TEL:0224-24-3030 |
春の七草(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)
様々な七草粥
七草粥は、地方によりかなりバリエーションがあります。
人参やゴボウ等の根菜を入れたり、大豆、豆腐や納豆、油揚げ、こんにゃく、昆布、具沢山の汁物、甘いぜんざい等々。鳥肉、兎肉というちょっとワイルドな感じのものまで。その土地の気候風土、歴史…、日本は南北に長いので昔はその土地土地により採れるものも違ったんでしょうね。
美味しそうなので色々食べてみたいです。
そして、七草を細かく刻むために叩く時の唄もいろいろでおもしろい。トントン叩いて邪気を祓うものが多いようです。
説話
御伽草子の七草草子
唐の楚国に、大しうという親孝行者がいた。
両親はもう百歳を越し体がままならず、そんな両親を嘆き悲しんだ大しうは、山に入って21日間もの苦行を行い祈願した。
「私に老いを移してもいいのでどうか両親を若返らせてください」
そこに天上の帝釈天からお告げがあった。
「そなたの願いを聞き入れた。須弥山の南に齢8000年の白鵞鳥がいるが、この秘術をぬしら親子に授ける。ついては、
・毎年春のはじめに七種の草を食べること。
・1月6日までに7種類の草の集めておくこと。次の時刻に柳で作った器に種を載せ、玉椿の枝で叩くこと。
酉の刻から芹 戌の刻から薺 亥の刻から御形 子の刻から田平子 丑の刻から仏座 寅の刻から菘 卯の刻から清白 ・辰の刻からこれらの種を合わせ、東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。
一口で10歳、七口で70歳若返るので、ついには8000年生きることができよう。」
大しうはこの教えを繰り返し暗唱すると、この日は正月であったのですぐに山を降りて7種類の草を集め、6日の夕方から教えの通り、不思議な心持ちで夜通し草を叩いた。
朝になり、東から汲んだ水で炊いて両親に食べさせたところ、たちまち若返ったのはいうまでもない。
これが世に伝わり、噂を聞いた当時の帝はこの親孝行に感動して位を譲った。
アクセス
●JR東北本線・白石駅より徒歩で約15分。
●白石ICから車で約10分。