就職活動中のマナーって?面接での服装は?何分前に行けばいい?
書類選考に通ると次は面接選考に進んでいきます。直接面接という場合もありますが、最近は書類選考があるケースが多く、書類選考→面接選考→合否という流れになります。
面接官がどんなところを見ているか分かれば、その対策をすればいい。面接の怖さも軽減します。
時間に余裕があれば、面接の対策・流れをつかんで準備をしておきましょう。
目次
面接官が見ているところ
面接官は、面接の時に見るところは大まかに2つ。その行動・表情・仕草等からその人柄・人物、と応募書類・言動等から記載に間違いはないか・矛盾はないか・その人の考え・知識を見ようとしています。
行動・表情・仕草 | その人の人物・人柄 | 常識・仲間の上手くやれるか |
言動 | その人の考え・知識 | 社会人としての能力 |
そして、行動のところは事前に身につけておくと話す内容に集中できるので楽だと思います。体が勝手に動くくらいに繰り返し練習しておきましょう。
書類選考に通ったということは会社が求める人材にある程度一致しているということになります。まだ、自分の他に選考中の人がいるかもしれない段階。他に競争相手がいなかったとしても印象が悪かったり、社風に合わないと思われれば選考に通りませんので気を抜かずに対策しましょう。
さて、人に好印象を与えるってどうゆう事だろう。
第一印象を良くするにはどうしたらいいのだろう。
事前に身につけておきたい面接マナーの流れ
相手にいい印象を与える。
きれいにまっすぐ立つ
礼は45度、言葉と礼を一緒にしない
動きとしてはこの2つが出来るだけで大分印象が変わります。プラス笑顔 (^-^)
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きれいにまっすぐ立つ
鏡の前でまっすぐに立ってみて下さい。
男性は、両手を脇に。ズボンの縫い目に中指がくるように。
女性は、軽く手を前に合わせおへその下あたりの位置に置きます。
肩は左右平行になってますか?腰が引けてないですか?背骨を軸としてまっすぐ立つ。
天井から糸で吊るされている感じにまっすぐ。横からもチェックしてみて下さい。感覚がつかめない時は、壁に背中を付けてみてまっすぐの感覚を「こんな感じかぁ」と実感してみて下さい。
これが第一印象を決める基本の姿勢になります。
礼は45度、言葉と礼を一緒にしない
普段の挨拶は、「おはようごさいます」「お疲れ様です」と言葉と礼を一緒にしますが、面接用は、言葉と礼を一緒にしないということです。
声を前へはっきりと飛ばすということもありますが、動作を一回一回止めるときれいに見えます。挨拶の時、まず、まっすぐ立ち、言葉を述べる、礼をする、まっすぐ立つ。45度倒したところで一拍止め、気持ちゆっくり上げてピッと止めるとさらにキチンと感UP。マナーに厳しい会社には是非やってみて下さい。
45度の礼の仕方も腰からまっすぐ折るようにするときれいな礼になります。首が曲がっていないか、あごを出していないか鏡で横もチェックして下さいね。
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入室時
待合室があり面接室に入室。シチュエーションとしては一番緊張するパターン。応接に通されそのまま面接ということや喫茶店でというラフなスタイル、面接官と距離が近くて。。。等々ありますが、待合室があり面接室というシュミレーションをしていれば他は応用が利くと思います。
ノックは3回
「どうぞ」と声があってから
「失礼します」とドアを開け入室
ドアは静かに閉める
面接・着席まで
椅子の真横に立つ
姿勢を正し「本日、面接に参りました○○です。どうぞよろしくお願い致します。」
と言って礼をする。礼は45度。ポイント 言葉と礼を一緒にしない。
「どうぞ」と座るように促されたら
「失礼します」
と言って、椅子の方にある足から椅子の前に足を1,2と移し腰かける。
手に荷物がある場合はこの時椅子の脇に置く(コートは裏返しに軽くたたみバックの上に置く)。
※座る前に荷物はここへと案内される場合がありますので、その場合はそれに従って下さい。
面接・座り方
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椅子の真ん中に座る。浅過ぎず深過ぎず座る。背もたれには背を付けないで姿勢を正す。
男性は足を少し開いて平行に、手は軽く握って膝の上に置く。
女性は足を揃えて、手は膝の上に重ねる。
面接・終了時
面接の終了が告げられたら、席を立ち、
「本日は、面接をしていただき、ありがとうございました。」
と言ってから礼をする。45度。ポイント 言葉と礼を一緒にしない。
退室時
ドアに向かい、一度面接官の方を向いて
「失礼致します。」
と一礼して、ドアを静かに開けて(ドアノブは両手で持つ)回り込み、
閉める前にもう一度礼のみ(丁寧な印象に)します。
早く終わらせたい、逃げだしたいという気持ちにもなるかもしれませんが、最期まで慌てずにできるように練習しましょう。
服装は?
基本はスーツです。
黒、紺、茶、グレー等の落ち着いた色のスーツを選びましょう。
中に着るYシャツやブラウスの色は白。
業界、年齢によりスーツでなくてもよい場合がありますが、派手な色、柄物は避けた方がいい。
靴:男性は紳士靴、女性はパンプス。黒のシンプルなもの。
バックも黒のシンプルなものが1つあるといい。営業やオフィス系の仕事をする人であれば就職後も外出時や研修等A4の資料を入れられるバックがあるといいですよ。
身だしなみ:男性は髭を剃り髪は耳に掛からないくらいに。女性は長い髪はゴムやバレッタ等留めて、メイクはナチュラルメイク、マニキュア、ストッキングの色もナチュラル系で。爪もチェックして伸びていればカットし、寝ぐせは整髪料等で整えましょう。
高価なもので揃えなくても、「清潔感のある服装」であることに気を配って下さい。
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人からの印象
以前TVで街頭インタビュー方式で就職活動スーツでの印象調査をしていました。
リクルートスーツを着た男性5~6人の写真(胸から上)を街頭で好印象だと思う人にシールを貼って行ってもらうというもの。
結果は、その中で比較的、表情が明るいキチンと感がある人。
その後、好感度1位を薄い色のスーツに変え、最下位の人と再び街頭調査。
すると結果は、前回好感度1位(薄い色のスーツ)が、前回最下位の人(濃い色のスーツ)に負けます。
結論としては、濃い色の方が人はビジネスシーン、フォーマルとして好印象を持つ。そして、人は表情だけでなく服装でもその人を判断するというものでした。
面接は必ずしも濃い色のスーツでなければならないものではないですが、ご参考にして下さい。
緊張してしまう
よく緊張するというと人から「人の頭は、カボチャだと思って!」「手に人と書いて飲み込む」みたいな話を聞くと思います。おまじない、なぜかこのやり方だと上手くいく、暗示的なようなものでもそれで緊張が解ければいいですよね。
喉が渇く:緊張するとよく喉が渇きます。そのような時はフリスク等で唾を出して話しやすい状態にしておきましょう。
時間には余裕を持つ:時間ギリギリの予定で滑り込みで面接に行くと余計緊張してしまうので緊張しいの人は、面接時間→移動(バス・電車・車等)→家を出る→身支度・食事・起床→睡眠→準備(着る服・持ち物等)時間を逆算して時間に余裕をもって出かけて下さいね。
緊張してしまう問題。暗示的なもの、物理的なもの、自分に合うものを是非試してみて下さい。
面接時間の10分前に行く
10分前に面接場所へ行く。オフィスブルであれば、ビル内のトイレで身だしなみをチェック。
早めに行って近くの喫茶店で時間調整する人もいます。ちょうどいい電車、バスの運行時間がない、雨天で遅れが心配な場合は早めに到着するようにしておくと安心ですね。
どうしても 遅れる時は電話を入れる。
約束の時間の5~10分前に「本日、面接の約束をしております○○と申します。△△さんはいらっしゃいますでしょうか。」等受付で訪問の要件を告げる。
早すぎると前の人とかち会ってしまう場合があるので5分~10分を目安に訪問して下さい。ちなみにビジネスでは約束の時間少し前がマナーですが、個人宅は約束の時間少し後の訪問がマナーです。準備をする方は、その時間までにバタバタするものです。準備する側への心遣い・配慮です。
明るい印象にするテクニック
ポイントアドバイス:声のトーンを上げる
声のトーンを上げるとは、どうゆうことか?
少しだけ語尾を上げてみて下さい。
「おはようございます⤵」「おはようございます⤴」
「ありがとうございます⤵」「ありがとうございます⤴」
声に出して言ってみて下さい。違いが分かると思います。明らかに明るい印象になると思います。このちょっとした違いは大きいと思いませんか?簡単なので是非やってみて下さいね。
知らず知らずのうちにやっている人はこれでいいんだという確認の作業になると思います。
Q&A
Q 出されたお茶は飲んでいい?
A いいです。
「どうぞ」と出されたら、「ありがとうございます」と少しにっこりして口をつけていいですよ。
急いで行って到着するなりガブガブ飲むはNG(実話・面接担当者が驚く)
Q 目のやり場に困ってしまう。どこを見たらいい?
A 「目を見て話せ」と言われますが、じ~っと見るのもなんか嫌な感じですよね。「眉間」、「ネクタイの結び目」とも言われます。
複数人面接官がいれば、話している人の方を見る。距離があればバクっと全体を見るようにする。気持ち、好意的な目で見る。ただ、キョロキョロすると落ち着きのない印象になってしまうので注意して下さい。
若年者用コラム
面接では丁寧語(です、ます調)が基本です。
普段は、「~だね」「~だよね」「そうなの」といった親しい人用の普通のしゃべり言葉で話します。
面接では丁寧語で、返事・相づちも「うん、うん」ではなく「はい」や「ええ」で。
たまに若い人から「え~、何で丁寧語使うの?」「人として平等なんでしょう?丁寧語を使う意味がわかんな~い」と質問されたりしますが、この感覚の人は、社会に出て人とのコミュニケーションで苦労したことはないでしょうか。もちろんそれでOKな業界もあります。が、一般の会社を受けようとするならば、丁寧語を身につけておいた方がいいでしょう。
尊敬語や謙譲語もありますが、まずは丁寧語。語尾にですますを付けましょう。
社会人が一般的に使うので、ビジネス社会での共通語とも言われています。
ビジネス社会はお互いを尊重しあって成り立っています。
言葉の印象 普通の話し言葉・ため口 → 親しみやすい・馴れ馴れしい 丁寧語 → 相手を丁寧に思う・硬い |
丁寧語・敬語の多用は逆効果の場合もあります。慇懃無礼だ。親しい間柄でなぜ敬語使う?等々。
じゃ、どこまでどう話したらいいの?その感覚を掴むには?人に好印象を与える話し方の訓練方法は?簡単な方法は、人が話している様子を見て、感覚を掴むですが、「この人の話し方、感じ良い」等。
追い追い、会社に入ってから、ニュアンスを掴んでもらえればと思います。ここでは、面接用で丁寧語を使うということだけ、マナーというものは相手の為にするものだということを確認してもらえればOKです。
面接は訓練で上げられるスキル
これら面接用として言われる行動・表情・立ち居振る舞い・挨拶は、訓練によって身につけられる一つのスキルです。
そして、これは就職してからも役立つスキルですので、ON、OFFを切り替え、場面場面により使い分けられると便利ですよ。
マナーにうるさそうな会社に訪問した時、お客様対応、上司・同僚からの信頼。。。
礼儀正しい、きちんとしてる、常識があると思われれば、反対に自分が客の立場だったら、上司や同僚だったら、一緒に仕事をしたい、任せたい、お願いしたいと思うのはやはり誠実な人ではないでしょうか。
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