東京医科大学、裏口入学、官僚との癒着、一般入試の得点操作、女性差別問題等明らかになっていくが、同時に勤務医の過酷な労働実態も明らかにされた。単なる入試問題ではなく我が国のジェンダー問題、日本人女性の社会進出に関する国際格差がなかなか縮まらない現実・社会環境、法律は変わっても個人の意識は変わらず、まだその感覚?と問題があり根深そう。
東京医科大学・女子合格率3割に操作
東京医科大学2010年、女子の合格率が翌年から大幅に下がった。
東京医科大元幹部の話によると女子は出産などで辞めるケースが多いので3割になるようにコンピューターでシュミレーションをして減点していたという。
予備校生より・女子だけの合格の可能性が低くなっているのはひどい。 ・公平に見てほしい。 現場女医より・女医さんが家事・育児を抱えながら仕事を両立させていくのは難しい。 との声が。 |
これが今の日本の現実なのでしょうか。
●女性の働きやすい労働環境を整えることが問題解決には重要
働き方改革
日本の今後の方針として働き方改革を進めているところです。
なぜ「働き方改革」が必要なのでしょうか?
我が国は今、急速に少子高齢化が進んでおり、労働人口の減少が見込まれています。 |
このような中で、経済を持続的に発展させるためには・・・ 働きたいと希望する方すべてが活躍できるようにするとともに、 働く人一人一人の生産性を高めていくことが不可欠です。 |
しかし働く現場ではさまざまな問題があります。 これを見直していこうというのが「働き方改革」です。 |
医療業界もさまざまな問題がありそうですね。
内部調査委員が報告書を公表
重大な女子差別的要素を含む得点調整がなされていました。
東京医科大前理事長・臼井正彦被告らを文科省前局長・佐野太被告の息子を裏口入学させたとして在宅起訴。
臼井正彦被告
<得点操作>
去年と今年の入学試験・受験生19人の一次試験点数を不正加点→最大で49点
二次試験では…全員の点数を一律20点減点した後
男子受験生に最大20点加点
女子受験生や4浪以上の男子受験生には加点 無
このように女子受験生、4浪以上の男子受験生は100点の回答をしても80点しか取れないという不利な扱いをしていた。
佐野太被告
<佐野被告の息子>
・一次試験 10点加点
・二次試験 得点調整 ⇒ 合格者75人中74位で合格
得点操作は少なくとも2006年から行われていた。
臼井被告が主導し受験生側から個人的に謝礼を受けていたという。
東京医科大学は会見で
不正入試「動機は寄付金集め」前理事長ら主導
●得点操作を「根絶する」
●第三者委員会を設置、調査を続ける
不正合格の学生については得点操作は大学側が行ったもので地位剥奪は相応しくない。
不合格者の追加合格については今後学内で検討を行う考え。
とのこと。
文部科学省では
文部科学省・林芳正大臣は他の大学学部でも緊急調査を行うことを明らかにした。
入学者選抜が公正に行われているか調査を指示。
全国の国公私立大学の医学部・医学科を対象とした緊急調査を行うと表明。
実施時期や調査方法などの詳細は未定。
また、昨年度、東京医科大学は約23億円の補助金を受け取っていたが、今年度分については減額も視野に検討するとのこと。
女子受験生、東京医大に受験料返還求める「落とし前を」
東京医科大学の前では「差別をやめよう」というプラカードを持ったデモが行われた。
8月9日、「東京医大入試差別問題当事者と支援者の会」発足。
日本医科大を受験した女性らを支援する「東京医大入試差別問題当事者と支援者の会」が9日、発足した。今後、同大などに受験料返還などを求めていくといい、すでに受験生3人から相談を受けている。
作家の北原みのりさん(47)と元衆院議員の井戸まさえさん(52)が共同代表に就き、複数の弁護士も賛同している。東京医大に対し10日にも、受験料の返還や得点の開示、追加合格の今月中の発表などを求める要望書を送る。
同会の会合が都内であり、東京医大を3年前に受験生した女性が、50人を前に思いを語った。女性は「とてもむなしい気持ち。今後の受験生のためにも東京医大には落とし前をつけてほしい。医師の過剰労働についても議論が深まればとも思う」と話した。2018年度入試の女子受験生らが「事実公表と受験料の返還を求めたい」などと書いた文章も読み上げられた。