大変な就職活動をして決まった会社だが、入ってみたら条件が違う、職場の雰囲気が悪い、パワハラが横行等々。職場を慎重に選んでも入ってみないと分からないことがたくさんあることは多くの人が経験していると思います。
それは本人にとっては、とても残念、がっかりなことで、
このまま我慢するべきか、でも心身ともにボロボロになりそう。。。
それとも、またあの大変だった就職活動またか。。。転職厳しいのは分かっているし、年齢を重ねるごとに難しくなる、履歴書の職歴蘭に書ききれなくなってしまう、経済的に収入が無くなってしまうのは苦しい等々。
迷ってしまうし、思わぬ事態にパニックになっているかもしれませんが、落ち着きましょう。
ちょっと足を止めて気持ちの整理や今までのことを振り返ってみるいい機会かもしれません。
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目次
現状の整理・就業規則の確認
業務が厳しい。誰でも初めは未経験者だし、新しい会社に入ればそこでのやり方があります。慣れれば量をこなせ事はあります。オープニング、事業立ち上げ等、今が辛い時と分かっていれば頑張れることもありますよね。
自分のスキルを上げるという問題ではなく、圧倒的に人手不足。一人に掛かる仕事量・負担が大きい時は上司に相談。何度相談しても改善されない場合、自分が潰れてしまうので転職を考えてみましょう。
人間関係も異動の多いところは1~2年で上司が代わる場合、好きな仕事をしている(次のステップになる仕事をしている)のであれば辛抱してみて。パワハラやセクハラは信頼できる人・窓口・組織に相談。経営者が加害者、常にいじめる人をターゲットにしている人がいて上司が放置している職場にいる人は転職した方がいいかも。
収入が少ない、今は資金的に余力があるという場合は、副業・Wワーク・次のステップへの勉強を考えてみてもいいかもしれませんね。
就業規則の確認
現在お勤めの会社・事業所の就業規則を確認しておきましょう。
退職は何日前に言わないとならないか。その期間は、労働基準法では14日としていますが、契約内容に1ヶ月前とあったり、正社員だと引き継ぎの為1ヶ月ほしいという方もいます。それぞれですので確認して下さい。
転職活動
転職活動するにあたっては、どのようなことに注意しなければならないのか。出来れば、収入が途絶えず、すんなりと次のところへ。次の就職に響く、履歴書に書く時・面接で聞かれた時に困るので失業期間を作りたくないという方もいるでしょう。就職活動は準備が大事なので準備、次のステップの観点からも考えていきましょう。
入社日
在職中で就職活動をすると「いつから働けますか」聞かれることが多いです。
それに答えられないと相手も困ってしまいます。条件折り合わず不採用という場合も。
ここで上記の就業規則の確認が役立ちます。
志望度が高いところで聞かれた場合、少し自分側で譲歩できるところがあれば事前にシュミレーションしておくといいですよ。「今いる会社に何日くらいで(引き継ぎが出来るので)交渉してみます」等
職業訓練
これを機会に職業訓練も考えてみてもいいかもしれません。
やりたい仕事にはこの資格が必要だったな、今まで忙しくてスキルUP出来なかった。
勉強してスキルを身につけて転職したい。
今まで業務ではしていたが、出来るかどうかと聞かれると…資格を取得して、自信をもって就職活動がしたい。
という方は是非ご検討ください。
各労働局HPに職業訓練の最新情報がUPされています。ハローワーク(職業安定所)にチラシが置いてあります。お住まいの管轄のハローワーク(職業訓練相談窓口があるところ)で相談できます。
在職中だと相談できない?今はそうでもないみたいです。各ハローワークによって取り扱いが違うかもしれないので、電話して確認してみるといいですよ。
職業訓練のチェックのしどころは?
職業訓練のチラシには、ハローワークでラックやデスク等に置いてあり自由に取って行けるようになっているなっています。どうゆう訓練があるかチェックしてみましょう。人手不足から介護系、どの業界でも使用頻度が高いPC系(エクセル・ワードの基礎)は常にある感じです。
時間がない時、初めて行ってどこに何があるか迷う時は、受付に「職業訓練のチラシ(情報)はどこにありますか」と聞いてください。
職業訓練のチラシで見てほしいところは、期間、締め切り日、目標、内容です。
・期間:3ヶ月、6ヶ月等 小さいお子さんがいる方はあまり時間が取れないのよねという方もいますね。
・締め切り日:締切日ギリギリでは申し込みは出来ません。
・目標:○○何級を目指します等の仕上がり具合
・内容:カリキュラム エクセル何時間、ワード何時間といった費やす時間。
で自分に合ったもの(やりたい内容)を探す。
受ける・受けない、出来る・出来ないで判断せず、先ずは情報を手に取ってみる。そして、応募したからといって、応募者多数・面接選考で受けられないこともあれば、定員不足で開催されないこともあるのでご承知おき下さい。
ハローワーク利用法
求人を見るだけであれば、ハローワークインターネットサービスから誰でも求人を見ることができます。
ハローワークに登録していた方が、求人の情報量が増える(事業所側で登録している人には会社名公開OK等)ので時間がある時、ハローワークの窓口で登録しておきましょう。
※ネットで仮登録:自分でハローワークインターネットから仮登録・各項目をしっかり入力していると時間短縮になります。(ハローワーク窓口で本登録は必要)
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求人が急募
退職が2~3ヶ月後の方は、急募への応募は難しい。
確認方法は人それぞれで、
今の職場をきちんと勤めたい・無駄なことをしたくない人は、事業所へ「在職中で〇月〇日から働けますが、応募可能ですか?」と先に聞く。
ちょっと微妙だけど応募をしたい人は、応募を普通にしてみて面接の時に詳しく話し合う。
どちらにしても本人がどうしたいかが重要になっていきます。志望度が高い・この会社の求人を待っていた・どうしても応募したい場合は、有給休暇を取って面接に行けるか、相手側の面接日・試験日・固定かどうか、自分側と相手側の状況・条件を確認してから問い合わせてみましょう。
履歴書の書き方
履歴書の名前、住所、連絡先、学歴を書くところに違いはありませんね。在職中の方の職歴欄は、最後、右寄せで「現在に至る」と記載します。
本人希望欄に入社可能日を記載しても相手にとってわかりやすい表記方法です。
「入社可能日:〇月〇日」
「在職中ですので〇月〇日から入社可能です」
面接
在職者・転職の面接は先に話した「入社可能日」の確認と「転職理由・退職理由」が聞かれる可能性が高いと思われます。
なぜ辞めるの?なぜ転職するの?というところです。
退職理由は「人間関係」「現職場の悪いところを言う」はNG(一般回答・相手によります)
これのダメなところは、「うちに来ても人間関係ダメなんじゃない」「うちに入ってもこの人他で会社の悪口言いそう」とそう思われる。本人にとっての評価を下げてしまうところです。
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人にとって辞めたい理由は1つだけではないと思いますので2番理由・3番理由からも考え、準備をして下さいね。キャリアアップの為とか今は非常勤ですがもっと踏み込んで働きたいんだ等の理由は前向きな印象になるし、上記の理由でも相手が納得できるくらいの内容であればいいと思いますが、感情的にはならないように(それを聞いていて相手がどう思うか)注意して下さい。
辞退は可能
若年者の方や幸いにもあまり就職活動の経験がなかった人は「お断りできる」ということを知らない方もいます。
お断りできます。
面接してみたら私にはハードルが高い仕事だった、一人事務(又は大人数等)で自分に職場環境が合わないようだ、面接官の言うことが二転三転して信用できなそう等の理由でこちらから辞退できます。
応募書類を送った段階、面接後、どの段階でも辞退はできます。
辞退の連絡を入れる場合の注意点 ・辞退する旨だけをはっきり相手に言う ポイント 電話で担当者に(面接後であれば)「今回は面接で時間を割いていただきありがとうございます」と一言お礼を述べる。次に「今回、よく考えまして辞退をしたいと思い連絡しました。」と辞退したい旨だけを伝える。 ●この理由は、結構事業所側で怒る人がいるということです。相手も人なので、断られたらおもしろくない・せっかく準備していたのに断られた等という気持ちは分からないでもないですが、応募者側も嫌な思いはしたくないじゃないですか。なので、先ずは辞退する旨だけお伝えし、あちらから理由を聞かれれば理由を述べるというやり方をおすすめします。それでも何か言われたら「申し訳ありませんでした。」と言って電話を切る。その後、執拗に言われた場合は、労働相談窓口にご相談ください。 |
転職の見極め
好景気になったら転職しようと思っているが、いつ来るんだ?
厳しい中での就職活動か~。。。
転職の時期をどう見極めればいいかという問題。
数ヶ月で転々と転職する人がいますが、それは段々とその後の就職活動に影響してきます。出来れば年単位で頑張ってほしいと思います。1年契約であれば1年間は。通常、4月~雇用開始で来年3月で期間満了となります。有効求人倍数的には新年度初め前に求人が多くなる傾向があるので、その時期に本格的な就職活動をぶつけていくのもありではないかと思います。その場合は1月後半ごろからは求人情報をマメにチェックして下さいね。
雇用状況厳しいし家庭もあるので仕事きついけど、頑張る。日本人は真面目な人が多いので体を壊すまで頑張ってしまったり、鬱になるまで仕事を頑張ったりしますが、精神を病んでしまってまで頑張らなくてもいいんですよ。精神だけでなく体も大事です。人間は精神だけの生き物でもないし、肉体だけでもないのです。他の仕事を探しましょう。
単純に他の業界を覗いてみたい。違うことをやってみたい。新しく何かを学ぶことが楽しいという人も多いですよ。
ネットで「○○業界とは」「○○職種とは」その業界の問題点・課題点、会社のHP、今、自分が受けられる支援・給付は等情報収集から始め動くといいでしょう。思わぬ発見があったりします。ITが進んで器用さはなくてもデザイナーにとか、厳しい状況の中でもこの会社は売り上げ上がっているんだ等々。自分の目を養って下さいね。