新元号決まる「令和」 天皇陛下・皇太子さまへ報告
新元号は「令和」
本日、11:30 菅官房長官が発表。
同日、12:15 安倍首相記者会見が行われました。
新元号は
令 和
「Reiwa」
来月の1日から使われる。
248個目の年号となる。
首相談話
安倍首相は1日正午過ぎの記者会見で、首相談話「新しい元号『令和』について」を自ら読み上げ、新元号について「人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められている」と説明した。
万葉集を出典として選んだ理由では、万葉集が天皇や皇族から農民まで、身分にかかわらず幅広い層の人の歌が収められていることを挙げ、「一人ひとりの日本人が明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした願いを込めた」と強調した。
続く質疑応答では、日本の書物(国書)を初めて出典に選んだ狙いについて、「我が国は歴史の大きな転換点を迎えているが、いかに時代が移ろうとも、日本には決して色あせることのない価値がある。そうした思いで決定した」と述べた。
令和の意味は
「令」は喜ばしい、美しいという意味
「和」はやわらかい、おだやかに
両方、日本人らしい意味合いを込めた漢字。
出典は
「万葉集」
約1200年に編纂された日本最古の和歌集。
中国ではなく、日本の古典から選ばれた。
「令和」の出典は「万葉集」巻五の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序(じょ)」。
「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」
から引用。
万葉集の一首、「梅花の歌」とは越中ゆかりの歌人、大伴家持の父である大伴旅人が九州・大宰府で開かれた春の宴会を称えた歌です。
詠まれている「令月」とは良い季節という意味です。
万葉集の歌を描いた屏風
天皇陛下 政令へ署名・押印
陛下は、お住まいの御所で、宮内庁の山本長官から新しい元号について発表前に報告を受け、その後、直ちに新しい元号を交付するための政令に署名と押印を済ませられたという。
また、宮内庁の西村次長によると、新たな元号は臨時閣議終了後、杉田官房副長官から宮内庁の山本長官に電話で伝達され、長官が御所で陛下に直接伝えたほか、長官からの連絡を受けた次長が、東宮御所で皇太子さまに伝えると、皇太子さまは、にこやかに聞き届けられたという。
結婚60年と即位30年を祝う音楽会
天皇皇后両陛下は、2日午後5時ごろ、皇居内で行われた結婚60年と陛下の即位30年を祝う音楽会に出席された。
新たな元号「令和」が発表されて以降、両陛下がカメラの前に出られるのは初めてで、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻、長女の黒田清子さんとともに笑顔で着席された。
陛下が心臓手術後のリハビリでかけられた「夜明けのスキャット」を、歌手の由紀さおりさんが熱唱したほか、思い出の曲が披露され、両陛下は時折言葉を交わしながら、演奏を楽しまれていた。
新しい元号は、4月30日の天皇陛下が退位に伴い、新天皇が即位する5月1日午前0時に施行されます。