永遠の都・ローマ バロックの巨匠ベルニーニの作品、おすすめ観光スポットをご紹介

全ての道はローマに通ず。古代ローマ発祥の地。その土木建築技術は素晴らしく、カエサルが元老院と激論を交わし、「戦友諸君」と呼びかけ、ペトロは逆さ十字に処され、五賢帝がパクスロマーナで帝国を治めた歴史の息づく街。

目で見て、耳で聞いて、肌で感じる五感をフル活用して楽しめる街です。おすすめスポットをご紹介。ですが、やはり観光地、置き引き、スリには気を付けて下さい。

 

引用:Wikipedia

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ(Gian Lorenzo Bernini)

「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と賞賛されたバロック芸術の巨匠。たくさんの芸術作品を見ているローマ人が言っているのです。

さぁ、本物を観てみましょう。

 

 

バチカン市国・Citta del Vaticano

 

イタリア・ローマにある世界最小の国家。カトリックの総本山。バチカン全域が世界遺産として登録されている。

 

 

 

サンピエトロ大聖堂・Basilica di San Pietro in Vaticano

 

イタリア・バロック様式の代表的な建築物。サン・ピエトロとはイタリア語で”聖ペトロ”の意味で十二使徒の彫刻で鍵を持っている人。カトリック教会では、ペトロが初代ローマ教皇。

迫害が激化したローマから逃れようとアッピア街道を行くとイエスが現れる。ペトロは「主よ、どこへいかれるのですか?(Domine, quo vadis?)」と聞く。「Quo vadis?(クォ・ヴァディス)」というペトロの言葉は教会や映画のタイトルにもなっている。

教会なので服装には気を付けましょう。

 

ミケランジェロの「ピエタ」

こんなにも美しいピエタって…。ミケランジェロ25歳時の作品。

引用:Wikipedia

 

 

システィーナ礼拝堂・Cappella Sistina

 

ミケランジェロの天井画「創世記」と壁画「最後の審判」はあまりに有名。

 

「ミゼレーレ」アレグリが作曲。一方は四声、他方は五声からなる二重合唱でシスティーナ礼拝堂で歌われ門外不出とされ、誰もそれを楽譜に起こせなかった。有名な逸話によれば、当時十四歳であったアマデウス・モーツアルトが初めて耳にして譜面に起こしたという。今はその美しい音色をCDで聞くことも。

 

 

サンタンジェロ城・Castel Sant’Angelo

 

サンタンジェロ城の天使(ベルニーニ)が眩しい。

ふわっとした羽、髪、衣、均整の取れた容姿、サンタンジェロ城の前の橋に並ぶ天使。キリストの受難を十体の天使で表しました。

 

 

五賢帝ハドリアヌスの霊廟として造られ、14C以降、要塞、牢獄、避難所として使われ、現在は博物館として利用されています。

ぐるぐると長い通路、馬車で通ったのでしょうか、さすがハドリアヌス、建築物として面白いです。カフェや大砲等あり、ローマ市内、バチカンの景色もいいです。

水面に移るサンタンジェロ城も美しい。

 

 

ナヴォーナ広場・Piazza Navona

 

ローマで一番美しいと言われる広場。

中央に「四大河の噴水」(ベルニーニ)、南側に「ムーア人の噴水」、北側に「ネプチューンの噴水」と三つの噴水があります。

四大河:ガンジス川(アジア)、ドナウ川(ヨーロッパ)、ラプラタ川(アメリカ)、ナイル川(アフリカ)当時ナイル川の水源を見た人はいなく顔は布で隠されて彫られています。

 

 

サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会 

12才で殉教した聖アグネスをまつる二つの鐘楼が印象的な美しい教会があります。

クリスマスシーズンの市場が有名。

今はカンポ・デ・フィオーリ広場へ市場が移動。お花畑だった広場。屈指の観光地のローマは物価が高めなので多くのローマ市民もお買い物。郊外でとれた新鮮な野菜や果物等、お土産にも。13:30頃まで。

 

 

パンテオン・Pantheon

 

ローマン・コンクリート使用の古代ローマの寺院。ラファエロ、ヴィットーリオ・エマヌエレ二世が眠る。

 

 

文字に注目してほしい。アグリッパに敬意を表し M. AGRIPPA L. F. COS TERTIUM FECIT(ルキウスの息子マルクス・アグリッパが、3度目のコンスルの際に建造)と記されています。

初代ローマ皇帝アウグストゥスの右腕といわれたアグリッパが紀元前25年に創建。西暦80年のローマの大火で最初の「パンテオン」は焼失してしまいました。現在私達が目にするのは、五賢帝の一人ハドリアヌスが120年頃に再建したもの。

 

 

 

 

トレビの泉 ・Fontana di Trevi

 

古代ローマ時代、皇帝アウグストゥスが作らせたヴェルジネ水道の終端施設。中央にポセイドン(海の神)、左にデメテル(豊饒の女神)、右にサルース(健康の女神)。ポーリ宮殿の壁と一体になっている。後ろ向きにコインを泉へ投げ入れると願いが叶うという言い伝えがある。

コインを投げるのを忘れずに。

 

 

サンタ・マリア・デッラ・ヴィット-リア教会・Chiesa di Santa Maria della Vittoria

 

バロック建築の建築家カルロ・マルデノが唯一設計から完成まで指揮した建築物。1833年に内部が火事になり修復されている。

コルナロ礼拝堂は、ベルニーニが内装のデザインから完成までを手がけた建物。大理石彫刻、フラスコ壁画、絵画はすべてがベルニーニの作品。この場面のほかの「目撃者たち」の彫刻が両側の壁面に存在し、聖なる場面を語り合っているかのように表現されている。

 

 

 

「聖テレジアの説法」ベルニーニ。このドラマチックさ。

 

 

ボルゲーゼ美術館・Museo e Galleria Borghese

 

イタリア・ルネサンス、バロック美術を中心としたボルゲーゼ家の美術館。

 

「アポロとダフネ」ベルニーニ。ダフネが月桂樹に変わろうとしている瞬間。神話の世界をみごとに表現。天才。

引用:Wikipedia

 

 

フォロ・ロマーノ・Foro Romano

 

紀元前6C~3C古代ローマの政治・経済の中心として栄えました。当時の神殿や集会場、議事堂を供え紀元前1Cにはユリウス・カエサルもここで演説しています。世界遺産。

私たちはなぜこんなにも遺跡に引き付けられるのでしょう。屋根もなくなりもう廃墟のようになってしまったところを。見上げずにはおれないのです。歴史があり、人間だけが持つ文化・無から何かを造りだす力があり、そこに生きた人々の気持ちを思ってしまうのです。

 

古代ローマ人は鐙を知らない。現代でも使用している道路、巨大な水道橋。そんな土木建築技術を持ちながら。ギリシャでは優れた哲学、美術がありながら。ギリシャの家庭教師奴隷は高収入(それだけ価値を認め)だったという。不思議です。騎馬像を観るときは足元を見てみて下さい。さぞ乗馬は大変だったでしょう。カエサルは乗馬が上手だったそうです。

 

ローマが生んだ英雄

 

ガイウス・ユリウス・カエサル(Gaius Iulius Caesar

引用:Wikipedia

 

 

「来た、見た、勝った(veni, vidi, vici)」「ブルータス、お前もか(et tu, Brute?)」等々、短い言葉で人心掌握。大物スターはこれが上手な人が多いみたいです。

「借金王」借金500億

身銭を切って公共の道路を作ったり、競技場で大規模なイベントをしたり、本もたくさん買っていたようです。愛人セルウィリアに贈った30億円以上の真珠も借金の中に入っていた。

「ハゲの女たらし」

家族名cognomen「カエサル」は「豊かで長い髪」を意味するとか(異説あり)。あら、失礼、こちらではなくて…。女性が愛人になりたくて並ぶほどモテた。そしてスキャンダルがなかった。トラブルがなかった、一人も訴えたりしなかった、本当に。愛人クレオパトラ21歳・カエサル52歳というのも。

”クレメンティア:すべてに寛容であること” なんでしょうか。

 

「 私が自由にした人々が 再び私に剣を向けたとしても 

  そんなことには驚かない

  私の信念は 自分の考えに忠実に生きること 

  だから他の人々も それぞれの考えに忠実で当然と思うからだ 」 

最後は暗殺されてしまいますが、カエサルの考えが端的に表されている言葉ですね。

 

 

コロッセオ・Colosseo

 

西暦80年完成と言われる円形闘技場。周囲527m、高さは57m、ローマンコンクリート使用。何百、何千もの剣闘士や猛獣が戦った。時には海の戦いを想定して400万ガロンの水を張ったこともあるとか。

 

 

ヴィラ・デステ Villa d’Este

 

ローマ市内から東へ車でおよそ30㎞。ティボリにある噴水庭園 ヴィラ・デステ。世界遺産。

16C半ばローマ教皇の座を争うに敗れた枢機卿が隠遁生活をおくる為、修道院を改修した邸宅。ギリシャやローマ時代をモチーフにした大小さまざまな噴水が置かれています。イタリアで最も美しい噴水庭園と言われています。楕円の噴水。水の柱が一列に並んだ百の噴水は特に人気。オルガンの噴水はパイプオルガンを噴水の水圧だけで音を鳴らしています。

 

 

3月8日・ミモザの日「国際女性デー」

 

ローマがミモザで溢れます。

 

1904年3月8日にアメリカ合衆国のニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こしたのが起源。

イタリアでは「フェスタ・デッラ・ドンナ(FESTA DELLA DONNA)=女性の日」といい、街のあちこちに即席のミモザ屋さんが登場。男性が女性に日頃の感謝を込めてミモザの花を贈る習慣があります。

ミモザのケーキ:砕いたスポンジがふわふわの黄色いミモザのようなケーキ。

引用:グレーテルのかまど

 

ちなみに、この日は女性に限り、国立・公立の美術館や博物館、遺跡の入場料が無料になるそうです。

 

飲食

 

サルティンボッカ(Saltimbocca alla Romana)薄くたたいた牛肉とセージの葉を生ハムで挟み、バターで焼いたシンプルな一品。

アーティチョークの素揚げ:でんぷん質で外はカリッと中はホクホク。

アマトリチャーナ:脂身の多いグアンチャーレをカリカリに炒め、ペコリーノチーズ、トマトソースで絡めたパスタ。

ブラッターチーズ:南イタリアの名産だが日持ちがしないと言われていた。が、最近では日本でも輸入品が販売されています。でも、イタリア本場のブラッターチーズ、フレッシュなところをいただきたい。

 

ティラミス(Tiramisu) 定番ですが、ローマでティラミスといえば「POMPI」が有名。

 

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おすすめ書籍

 

塩野七生さん「ローマ人物語」 ローマの建国から滅亡まで描かれていて文庫28冊と長編。気長に読んでみては。ブックカバーはローマの貨幣の写真でおしゃれ。

 

神話によると紀元前753年ロムルスとレムスの双子の兄弟がテムズ川を下って街を築きました。狼の乳を吸うロムルスとレムスの絵とSPQR~「Senatus Populusque Romanus」(セナートゥス・ポプルスクェ・ローマーヌス)元老院とローマ市民~の文字もよく見られます。

 

 

 

 

 

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