ヴェネツィア 地図を見ながら街歩き&ゴンドラ 観光・おすすめ散策

海の上に浮いているような街ヴェネツィア。ヴェネツィアの魅力は何といっても他に類を見ないその美しい景観でしょう。アドリア海の女王かつての貿易都市国家ヴェネツィアの魅力をご紹介。車が存在しないこの街は歩いて散策。あとゴンドラ&水バス。

いつ沈んでもおかしくないとも言われている街の土台は木。5世紀、フン族の侵略により潟に杭を打ち海へ出たヴェネツィアの人々。ヴェネツィアの下には森があると言われています。アクアアルタがあると心配になります。

 

まずは地図を購入・歩き方のコツ

迷路のようなヴェネツィアの街。まずは地図を購入。日本で買って行ってもいいのですがイタリア語というのがかっこいい。ローマ字なのでわかります。日本で買う地図は日本が中心にありますが外国の地図はその国が中心にあります。お土産にもいいですね。でもここで買うのは世界地図ではなくお魚の形をしたヴェネツィアの地図。

道に迷ってしまっても大丈夫、少し視線を上げて下さい。「サンマルコ広場はこっちだよ→」というプレート標識を見つけることが出来ると思います。

 

 

ゴンドラ(Gondola)

  

アドリア海118の島からなる水上都市ヴェネツィアで体験してもらいたいのがゴンドラに乗っての水中散歩。世界遺産、「アドリア海の真珠」をゴンドラでめぐり、ゆっくり眺める。贅沢な時間です。

是非、ゴンドリエーレに歌ってもらいましょう♪

ゴンドラ

30分 80ユーロ

30分 120ユーロ(音楽付き)

 

ため息の橋(Ponte dei Sospiere)

 

昔はドゥカーレ宮殿と牢屋を結ぶ橋でしたが、現在はこの橋の下でキスをすると永遠に幸せになれるという伝説の方が有名。

 

マルコ・ポーロの生家(Marco Polo)

東方見聞録で有名なマルコ・ポーロ。父と叔父と24年間アジア各地を旅し、帰国後、ジェノバとの戦いに志願するが、捕虜になり投獄される。囚人仲間に旅の話をしたのが「東方見聞録」。釈放後は豪商になる。マルコ・ポーロ国際空港と空港にもその名前が使われるも生家は、外観が見れるだけで、ん?これだけという感じ。

 

サン・マルコ広場(Piazza San Marco)  

 

 

ヴェネツィアの中心的広場で世界で最も美しい広場とも言われ海からの玄関口にもなっている。カナルグランデに面して2本の円柱がありその先にはヴェネツィアの守護聖人・聖マルコの象徴「有翼の獅子」と「聖テオドーロ(最初の守護聖人)」が載っています。コンスタンティノープルからの戦利品。

 

 

サン・マルコ広場は結構登れるところがありますので、高いところが好き、岬の先端に立って絶景を見るのが好きという人には楽しめます。ワクワクしますね。サン・マルコ寺院の4頭の馬も間近で見れます。

街を歩くと広場があり、教会、タバッキ(Tabacchi・小売店)やバール(bar・軽食喫茶店)、市場をやっていたりします。魚を目掛けてカモメも!

カプチーノにココアパウダーをたっぷりふりかけて飲むとおいしいですよ。

 

 

サン・マルコ寺院 (Basilica di San Marco)

 

 

ヴェネツィアの大聖堂。828年、ヴェネツィア商人がアレキサンドリアから聖マルコの聖遺物を盗んできたことを記念して建てられた。聖堂は十字形平面で、中央部に円蓋を持つ典型的なクロス・ドーム形式のビザンティン建築。ドーム内部は黄金のモザイク模様に輝き祭壇には多くの宝石が埋め込まれていて圧巻。

歴代ドージェ(総督・元首)が礼拝し、十字軍がここから出発したんですね。

写真撮影、肌の露出、飲食、携帯通話、ペット同伴、大きな荷物の持ち込みは禁止です。

サン・マルコ寺院の4頭の馬は歴史的芸術品。コンスタンティノープルから十字軍が略奪。あまりの美しさのため最も多く盗難に遭った美術品とのこと。表にあるのはレプリカで本物は内部に置かれている。

鐘楼(Campanile di San Marco)

 

  

 

高さは98.6m、下はレンガ造りで上部にアーチ型の鐘架があり中に5つの鐘がある。9世紀、最初に建てられた時は見張り台として建てられたようだった。その後、ドゥカーレ宮殿の警護兵のための兵舎の一部としても使用されたともある。

こちらは地上からエレベーターが通じており上ることができます(有料)。

鐘楼や教会の鐘の響き渡る音って何だか懐かしい感じがしますね。

 

時計塔(Torre dell’ Orologio)

 

 

青く美しい文字盤はラピスラズリ。まわりには金の浮き彫りの十二宮。ヴェネツィアのシンボル翼の付いたライオンが本に手をかけている。今日私たちが知る文庫本はヴェネツィアが発祥。昔、本は文字も大きく持ち運ぶにも重く高価なものだった。ヴェネツィア人は文字を小さく印刷できるようにしポケットサイズの本が出来た。素晴らしい!

この建物自体が大きな時計になっていて中に入れます。各階にはそれぞれ電池や仕組みがあり5分刻みで窓に時刻が表示されます。螺旋階段を上り屋上に行くとブロンズ製のムーア人(北西アフリカ・イスラム教徒)が鐘を鳴らし、ヴェネチアの街の屋根のオレンジ色が目の前に広がります。

 

フローリアン (Caffè Florian)

サン・マルコ広場にある歴史あるカフェ。カフェ・ラテの発祥店としても有名。作曲家ワーグナーや画家のモネ等有名人が訪れている。内装、家具は当時の繁栄を思わせる煌びやかなもの。生演奏もありお高いですが雰囲気代と思ってひと時を過ごすのもいいのでは。長椅子が浅い感じがしますが土地事情なのでしょうか、当時ドレスを着た女性が座るのにはちょうど良かったのでしょうか。

 

 

ドゥカーレ宮殿(Palazzo Ducale)

昔、海からやってきた訪問者はさぞ驚いたことでしょう。まるで繊細なレースケーキのようなドゥカーレ宮殿に。外敵から守る形の他都市・市庁舎との造りとは違い余裕さえ感じさせる。外観はゴシック風のアーチが続き、イスラム建築の影響も見られ細やかな装飾が施されています。ヴェネツィア共和国・総督邸兼政庁でした。内部の大広間、ティントレット、ティッツァーノの絵画も観てほしいですね。

 

 

 

 

リアルト橋(Ponte di Rialto)

魚の形をしたヴェネツィアにS字に流れる大運河 カナル・グランデ (Canal Grande)。

カナルグランデに架かる4つの橋の一つで、橋の上にはアーケードが作られ商店が並ぶ。観光客も多いのですが、夕方、ここからカナル・グランデ、ヴェネツィアの街の夕景をバックに写真を撮るのもいいですよ。

 

 

 

カ・ドーロ(Ca’ d’Oro

カナル・グランデには貿易で富を得た人々の邸宅が並びその中でも最も美しいと言われた。ヴェネツィア貴族コンタリーニ家のために建てられ、コンタリーニ家は1043年から1676年までの間に8人のドージェ(元首)を輩出。名門ですね。バルコニーはヴェネツィア風の花模様を用いたゴシック様式。かつては外壁に金箔と多彩色の装飾が施されていたことから、カ・ドーロ(黄金の館)と呼ばれてきた。

 

引用:Wikipedia

 

スカーラ・コンタリーニ・デル・ヴォーボロ(Scala Contarini del Bovolo

コンタリーニ家のかたつむりの階段。こちらもきれいな建物です。「ヴォーボロ」とはヴェネツィア語でかたつむり。エレガントな美しさを持つ螺旋階段で骨格は白いライムストーン、その間をレンガで埋め、円柱のほっそりした感じは優雅そのもの。ちょっとわかりにくいところにあり隠れスポットかと思いきや有名で観光客も結構います。

 

引用:http://ord.yahoo.co.jp/

 

サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂(Basilica di Santa Maria  della Salute)

 

 

「大運河の貴婦人」とも言われ息を飲む美しさ。イタリアで一番写真に収められている教会と言われ、八角形の建物に大きなドーム、マルコ、ルカ、マタイ、ヨハネの彫刻があり、バロックの装飾性と見事に融合した傑作。内部はドーム下のアーチの窓から日が差し、ティントレットの「カナの結婚」、ティッツァーノの「ダビデとゴリアテ」「アブラハムとイサク」「カインとアベル」等の天井画がある。

1629年、大流行したペストは2年で人口の3分の1を失う結果となった。サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂は、市民救済を求め、聖マリア様に捧げられた教会。サルーテとは「健康」という意味。

 

ヴァポレット(水上バス)料金<参考>

60分 7ユーロ 1日券 20ユーロ 2日券 30ユーロ 3日券 40ユーロ 7日券 60ユーロ

 

 

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会(Chiesa di San Giorgio Maggiore)

ヴェネツィアにあるベネディクト会(カトリック教会最古の修道会)の教会。マッジョーレとは「最大」の意味。聖ジョルジョ(ドラゴン退治をした伝説的聖人)のための最大の教会ということになる。白い大理石のファザードで大きな柱が4本、「水辺の貴婦人」とも言われルネサンス様式である。見どころは鐘楼(エレベーターあり)からの眺め。対岸のサン・マルコ広場、ドゥカーレ宮殿はまるで海に浮いている様。教会の中庭、回廊、曲線を描く島とその奥に広がる潟は絶景。

 

 

 

 

フェニーチェ劇場(Teatro la Fenice)

1792年に完成し、ヴェルディの「椿姫」等数多くの初演が行われました。1836年と1996年に火事で全焼しましたが、フェニーチェ・不死鳥、その名の通り再建され、蘇っています。

劇場の内装は目を奪われる美しさ。200年以上の歴史を誇る馬蹄形の劇場。約1,000席、一階席の上に四層のボックス席、そしてその上に天井桟敷あり。国王の桟敷席からは劇場のすべてが見渡せます。

 

引用:Wikipedia

 

街を歩いていると市民や子供たちが教会でミニコンサートをするポスターを見かけたりします。音楽も本場の国ですね。教会で賛美歌等を静かに聴くと心が洗われ清らかな気持ちになり安らぎます。いい音楽はいいとしか言いようがありません。

 

 

カーニバル(Carnevale)

 

 

謝肉祭に行われるヴェネツィアのカーニバル。毎年約300万人もの人が訪れます。古い街並みに豪華絢爛な衣装、大きな羽飾りに仮面をつけた人々が行き交う光景は幻想的。広場周辺では顔にカーニバル用のメイクもしてくれます(有料)。仮面の力でしょうかイタリア人も観光客も一緒に楽しみます。夜はティエポロ舞踏会等イベントも開催。リピーターも多いようです。最終日にはコンテストや花火も打ち上げられ盛り上がります。

 

仮面舞踏会  ドレスコード・時代物衣装

場所:ヴェネツィアのホテル 時間:20:00~ 570ユーロくらい

ヴェネツィア仮面舞踏会詳しくはこちら

 

他都市に比べ比較的治安の良いヴェネツィアですが、ひったくり、置き引きにはご注意を。

 

 

お土産

門外不出だったベネチアングラス 13世紀 中世ベネチア共和国時代に発祥。高い装飾性と多彩な色模様が特徴。

 

 

有名店で高価なものを買っても良いのですが、ちょっとしたお店でアクセサリーやぶどう等の果物の小さなガラスもかわいい。レース、仮面のマグネットやブローチ、アロマ系のクリームやキャンドル、入浴剤、石鹸等もいい香りがしておすすめです。

 

食品系は今、輸入食品店で買えますかね。荷物になるのでネットでという人も多いでしょう。免税分安い感覚でしょうか。クノールで出しているリゾット、鍋で煮るだけでできちゃうものなんですが日本であまり見かけませんね。

 

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飲食

ボンゴレビアンコ、手長えびやイカ墨のパスタ、リゾット等シーフード料理はおいしい。

 

 

スパークリング白ワイン・プロセッコ(Prosecco)口当たりも軽くシーフード料理にぴったり。

 

ポレンタ:とうもろこしの粉を時間をかけて茹でたもの。肉や魚料理に添えられる。

と代表的な食べ物もありますが、さすがイタリア、チーズ、生ハム・サラミ、ピザ、ジェラート屋等飲食に関してはあまりハズレがないように思います。プチケーキも2~3個普通にイケます。

 

 

ホテルダニエリ、ラウンジでケーキを注文するとホールで持ってきてナイフで「このくらい?」という風にだんだんカットを大きくしてくれます。思わず「わぁ♡」っと。この国のカメリエーレは女性を喜ばせることに長けている。

 

引用:ホテルダニエリ

 

ちょっと滞在する人はメルカート(市場)やロスティチェリア(惣菜店)、学生食堂等を利用するのもいいかも。ルッコラのサラダがおすすめ。日本で売っているものより葉は小さくて苦みも少なくおいしい。独特のごま油みたいな香りがしますが慣れると何だか癖になる味。バルサミコ等お好みでどうぞ。

 

食べ物はおいしいのですがやはり味が濃い、トマトの酸味が、硬水が。。。水の出が悪かったり。。。消化器系やお尻の弱い方は薬を持って行った方がいいと思います。

 

あと、道端の犬の糞にもお気を付けください。

 

 

おすすめ書籍

 

塩野七生さんの「海の都の物語」:涙なくしては語れないヴェネツィアの歴史。その始まりと繁栄、衰退。塩と魚しかなかった国がどのように発展していったか。まるで会社を運営するように国を管理したヴェネツィア共和国。ヴェネツィアへ行く前に読んでもらうと一層楽しめ、お得な感じの旅になると思います。

 

阿刀田高さんの「ギリシャ神話を知ってますか」「旧約聖書を知ってますか」「新約聖書を知ってますか」:教会、美術館の絵画、彫刻を見る時、ギリシャ・ローマ神話、キリスト教を知っていると理解を深めることができます。宗教を勧めている訳ではなく知識としてという着眼点。難しい内容の本も作家の軽快な口調で楽しくサクサク読めます。

 

 

 

 

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