初午まつり 火伏せの虎舞2019.4.29(月・祝) 加美町 瓦屋根で勇壮な舞い
4月29日(月・祝)加美町で「初午(はつうま)まつり 火伏の虎舞」が開催されます。
宮城県は太平洋側で晴れる日が多いのですが風が強いところです。
奥羽山脈から吹き付ける強風で旧中新田地区は、昔から大火に見舞われることが度々ありました。
室町時代から、中国の故事「雲は龍に従い、風は虎に従う」に習い、虎の威を借りて風を鎮めようと稲荷明神の初午まつりに虎舞を奉納。
火伏せを祈願したのが起源とされています。
約650年前からの伝統行事で宮城県の無形民俗文化財に指定されています。
写真提供:宮城県観光課
概要
初午まつり 火伏せの虎舞(県指定無形民俗文化財)
開催日 | 4月29日(月・祝) ※雨天決行 |
時間 | 7:00~18:00 |
場所 | 加美町中新田花楽小路 |
屋根舞 |
花楽小路祭典本部前 高屋根の上で虎が、10時頃~午後7回舞いを披露。 |
お問合せ |
初午まつり実行委員会事務局(加美町商工観光課) TEL:0229-63-6000 |
駐車場 | 600台(加美町役場周辺) |
風邪よ従え、火よ鎮まれ
午前7時、花火を合図に笛や太鼓のお囃子にのって、虎が舞い、各戸をまわり防火を祈願。
中心商店街の花楽小路では、瓦屋根や庭の池で勇壮な舞いを繰り広げる。
写真提供:宮城県観光課
虎の顔、虎柄も違いがあって愛嬌がありますね。
瓦屋根と虎がなんともいい!風も従える。
写真提供:宮城県観光課
山車には紅白の幕が張られ豪華な花飾り。のぼりを立てて中では太鼓が打ち鳴らされ、幼稚園児が山車をひく。太鼓のばちは、短く膨らんだ形の独特のもの。
写真提供:宮城県観光課
屋根でお囃子や纏が振られるのも雰囲気があっていいですね。
演技が終わると半天姿の消防団が屋根から餅をまきます。
この虎、獅子舞の様に頭をパクパク。噛まれると無病息災のご利益があるそうです。この手のものは、子供は大泣き。
虎に扮するは
火伏の虎舞。虎に扮するは、地元のかわいい小中学生、90人。
小学高学年から中学生。希望者が多いときは抽選になり、山車をひいた経験があるか等の選考があって決まるそうです。
お祭り前に10日位稽古をするそうなのですが、稽古が進むにつれ子供たちの表情も真剣にキリリとなってくるとのこと。
二人一組。一人が虎の頭と前足、もう一人が虎の尾と後ろ足を担当。
虎模様のぱっちとわらじを履き、両手で頭を操り、尾はぴんと張り振り続け、呼吸を合わせて舞います。
消防団のお囃子と各家々を回り、祈りを込めて虎舞をし、お札を渡す。防火だけでなく家内安全、家にふりかかる災いからも守ってくれるそうです。なんと頼もしい。各家では、飲み物やご祝儀等を準備していて渡す。町ぐるみの団結力の強さみたいなものを感じます。
伝統を守り続けてほしい、応援したくなりますね。
出店
メイン通りに出店が並びます。
たこ焼き お好み焼き 大判焼き フランクフルト 焼きそば 串焼き おにぎり
焼き菓子 ビール 美味しい加美のお酒 お茶 コーヒー フルーツジュース
金魚すくい 籠や小物入れなどの生活用品 生花
虎舞の絵柄の入ったのれん、置物、お酒、纏の販売もしています。
自分用、おみやげにもいいのではないでしょうか。
加美町は
この町にはまだ蔵が残っています。
火伏の虎舞発祥の地として多川稲荷大明神が祀られ、役所の前には虎舞の石像、マンホールの絵柄や企業の看板にも使われ住民からも親しまれています。
蔵が立ち並ぶ街並みや「あっ、虎舞」と絵柄を見つけたり、ぶらぶら街歩きで眺めて歩いても楽しいですよ。
おすすめの食べ物・おみやげ
地元の野菜が入ったこうじみそラーメン
手作りジェラート
やくらいビール・国際ビール大賞受賞
日本酒
新鮮な野菜・山菜
周辺
やくらい温泉。
温泉の町でもあります。
温泉に入って帰るのもいいですね。
入浴は、大人600~800円位で、他にタオルや浴衣のレンタルをしているところもあります。休館日などもありますので各施設にお問合せ下さい。
写真提供:宮城県観光課
水芭蕉の群生も見れるところがあります。
水芭蕉は、時期的にギリギリでしょうか。
写真提供:宮城県観光課
アクセス
●東北自動車道・古川ICまたは大和ICより車で20分。
●JR仙台駅西口バスプールよりミヤコーバス・加美特急中新田行き70分。
●JR東北新幹線・古川駅よりミヤコーバス・色麻役場前行きで約30分、中新田西町下車。