ローズマリーの効能や使い方 育て方・剪定・増やし方 聖なる植物

ローズマリー。属名Rosmarinusは「海のしずく」を意味するそうです。地中海原産で薄青紫の小さな花は、確かに「海のしずく」を連想させます。エジプトのファラオのお墓から副葬品として見つかったり、古代ギリシャ・ローマでは、宗教儀式の「薫香」(くんこう)として炊かれていました。何となく神秘的なイメージを感じさせるハーブですね。

写真AC

ローズマリー

原産地:地中海地方沿岸

高さ:40~200㎝

科名:シソ科

生薬名:迷迭香(メイテツコウ)

常緑低木で葉は線状、対生で枝に多数つく。

花期は早春から秋にかけてと長く、花色は薄紫、ブルー、ピンク、白

花言葉

「変わらぬ愛」「追憶」「思い出」「貞節」

効能

「魔除けの植物」「聖なる植物」として古くから宗教儀式や祭典に使われ、薬用にも用いられてきました。17世紀南フランスでペストが大流行した際、死者の品々を盗んでいた泥棒がとらえられ、役人になぜ感染しなかったのか尋ねられると「秘密の薬」を使っていたと言ったそうです。秘密の薬とはローズマリー、タイム、セージ、ラベンダーをお酢に浸して作ったもので、それを塗り感染を防いでいた。以後、この酢は「4人の泥棒の酢」と呼ばれました。

ローズマリーは、刺激作用とリラックス作用の両方があります。

血行改善効果、記憶力を改善する作用、複数のハーブと組み合わせた使用で育毛効果⁉これはまさに若返り効果では…人間の病気は、血に関することが多い、軽度のアルツハイマー型認知症の改善の可能性があることと育毛まで!

14世紀中世のヨーロッパ、ハンガリー女王・エリザベート1世は70歳を過ぎ体調不良に苦しんでいた。献上されたロースマリー水を外用したところ、体調は良くなり、みるみる若返りポーランド王に求婚された。「ハンガリー水」「若返りの水」と呼ばれ有名なエピソードであるが、この物語は作り話で、ハンガリーとポーランドの同君連合に由来するもの。ハンガリー水を売ろうと王妃の名前で商品の信用を得たかったのだろうというのが本当のところらしい。が、最近の研究・効能をみるとあながち嘘でもない様子。ちょっとこの水、浴びてみたい。

成分:全草にロスマリシン、カルノソール。葉の精油にピネン、カンフェン、シネオール、カンフォール、ボルネオール。

ローズマリーを暮らしの中に

生のローズマリーを口にしたことがある人は、ちょっと固くて刺激が強い、仁丹みたい。。。これ、料理に使うの?と思った方もいるでしょうが、料理に使うと食感もさほど気にならず、香りもやわらぎます。刻んだものをちょっとずつ使って馴染んでいくのもいいかもしれませんね。

ハーブティ

ドライハーブティー:乾燥させたハーブを使います。摘んだものをきれい洗い風通しの良いところで干します。ホールのままか刻んで瓶か缶に入れ湿気を防ぎます。長期保存ができることが利点です。市販のティーバッグは一般的で手軽な楽しみ方ですね。

1人分の目安 ドライハーブ小さじ1~2杯 熱湯200cc

ティーポットにドライハーブと熱湯を入れます。お茶用紙パックに入れると片付けが楽。

蓋をして3分~10分蒸らす。

フレッシュハーブティー:摘みたての味と香りが楽しめます。ハーブを摘んでよく洗い、ティーポットの半分くらい入れて熱湯を注ぎ、蓋をして蒸らします。

煮出し:鍋に水とハープを入れて中火にかける。沸騰したら弱火にし、10~15分煮出す。

●水出し:高温だと渋みが出やすいが水出しであれば渋みが抑えられまろやかな味わいになる。

容器にドライハーブと水を入れ6時間ほど抽出(お好みの濃さで)ハーブを取り出し冷蔵庫へ。

フレッシュハーブを普段飲む飲み水の香りづけに。夏場水分補給にと水だけ飲むのもちょっと辛い。清涼感があって他のも試したくなる、ミントもおすすめ。 

●ブレンド:数種類のハーブを使い、香りのハーモニーを楽しみます。

料理

お肉料理にピッタリ

昔からお肉やお魚の匂い消しに使われてきました。ラム肉のような強い匂いのものから淡白な鳥肉、魚までよく使われ、煮込み料理にはブーケガルニ、束にしたものをポンと入れて香りづけ、後で取り出すといったローリエのような使い方です。

サラダ、玉ねぎ、レンコンなどの根菜、焼いたかぼちゃ等温野菜にも。

ポテトのソテー、パスタ、フォカッチャやガレットといった炭水化物とも相性がいい。

ポトフ等スープ、アサリのワイン蒸し、サーモンのホイル焼きに枝葉をお好みで数本、香りがついたら取り出して下さい。

オイル、酢、はちみつ:ローズマリーの枝葉がつかるくらい入れる。1~2週間ほど漬けたら取り出す。オイルは料理に、酢やはちみつは水やお湯、サイダーで割ってもOK。

※月経刺激作用や子宮刺激作用がある為、妊娠中および授乳中の方は避けた方が良い。

アロマ

精油としてのローズマリーの悩み・効果は

リフレッシュ 肩こり・腰痛・筋肉痛 集中力 消化・食欲不振 鎮痛 むくみ

忙しい現代人・香りでリフレッシュ

アロマテラピーは「嗅覚(きゅうかく)から脳へ」「呼吸器から血液へ」「皮膚から血液へ」とゆっくりと体内に入り作用します。

集中力を高めたい時、鼻づまり・のどの痛みを和らげたい時、むくみが気になる時、若々しくやる気がほしい時にローズマリーは効果があります。

加湿方式のものやろうそくで温めるもの、陶器にしみこませるタイプといろいろあります。精油でなくてもドライハーブを不織布や布入れてサシェにして枕の下に置いてもいい。

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虫よけ効果

ローズマリーには虫よけ効果もあります。市販の虫よけ剤ほど効果はありませんが、ペットや小さい子供等がいる家庭では安心して使えるものを。「あまり強い虫よけ剤は使いたくないわ」という方におすすめ。

耐熱容器に薄くスライスレモン、刻んだローズマリーを入れ熱湯を注ぐ。粗熱を取って冷蔵庫で一晩おき、ペーパーや布でこして、アトマイザー・霧吹きに入れます。

ローズマリーを煮だしたものを冷ましても可。

精製水にアルコール(焼酎、リカー)、精油を数滴たらしても出来ます。

虫が来そうな窓辺のカーテン、網戸、玄関にシュッ、シュッ。小皿にビーズ等を置いてそこにシュッ、シュッ。お出かけの時に手足にシュッ。

※肌に使う時はパッチテストを行って下さい。

アレンジメント・リース

フラワーアレンジメント、ブーケ、普段使いの花瓶に緑のアクセント、オアシスの根元隠しにも、お部屋に飾れば爽やかな香りも楽しめます。

また、リースにしても素敵です。キャンドルの下に小さいリースを飾ってもかわいいし、大きめのリースを玄関などにぶら下げても匂い消し、殺菌、魔除けの意味もあるので何かをバリアしてくれそう。

ローズマリーの育て方

丈夫で初心者向き。何かハーブを育てたいなぁ思っているビギナーにはおすすめです。

地植え、鉢植えどちらも可。台所で育てるキッチンハーブとしても人気があります。

種は発芽率が悪いので苗が一般的。

立性と匍匐(ほふく)性種の品種があり、スッキリと縦に伸びるのがいいのか、横に広がる感じに出来上がるのがいいか成長を想像して好みで選ぶといいでしょう。

立性:トスカナブルー マジョルカピンク マリンブルー レックス

匍匐性:フォタブルー プロストラータス モーツァルトブルー

苗を選ぶときは虫がついていないか、根元の葉が枯れていないかチェック、葉がぷっくりとたくさんついていて元気なものを選んで購入して下さいね。

ローズマリーは、日当たりの良いところを好みます。

土壌はアルカリ性~弱酸性、水は与え過ぎず、土が乾いてから与えて下さい。

込み合ってきたところは剪定し、終わった花柄は摘みましょう。

害虫に注意:虫よけ効果のある植物に虫と思いますが、生きとし生けるものは避けられず、地中海生まれのローズマリーは、湿気に弱く梅雨時期には注意して下さい。込み合っているところは剪定して風通しをよくし、虫を見つけたら取り除く。葉に黒や白いものを見つけたらその部分をカット。落ちた葉や花も早めに取り除いておきましょう。普段観察していて早めに対処すれば大丈夫です。

ローズマリーの増やし方

ローズマリーは挿し木で増やすことができます。

元気がよさそうなところをカット。下の葉を取り除きます。

1時間水をたっぷり吸わせ鉢に植えて下さい。

根付くまでは土が乾いたら水やりを繰り返す。

成長したら、ちょっと乾燥気味でも大丈夫です。

いっぱい採れたら、枝を切ってきれいに洗い風通しの良い日陰で干して乾燥。

ドライハーブ、冷凍保存すると長く楽しめます。

成分を全部いただきたわという方は、TVを観ながらドライにした葉をすり鉢で細かくすりすりしてもいいですね。

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