クリスマスの時期に食べるパン 聖ニコラウスの日

クリスマスの時期、キリスト教圏ではキリストや聖人に纏わる物語、風習があり、そして食されるパンやケーキも愛らしくかわいいですね。日本でもだんだんお馴染みになってきました。目に入ってきますので美味しくいただいちゃいましょう。

 

マナラ

 

引用:グレーテルのかまど

 

フランス・アルザス地方

12月6日「聖ニコラウスの日」もうひとつのクリスマスと言われていてマナラ(小さな坊や)を子供たちが食べます。

この日、ヨーロッパ各地で子供たちの健やかな成長を願って人の形をしたパンを食べてお祝いをする風習があります。

聖ニコラウスにふん装した人が街を歩き子供たちはご褒美のマナラをもらいます。絵本のような光景ですね。

 聖ニコラウスはサンタクロースのモデルです。

 

聖ニコラウスは子供の守護聖人

昔々、落穂ひろいに出かけた3人の子どもが一夜の宿を求めてある肉屋を訪ねます。

快く受け入れられましたが、子どもたちは樽で塩漬けにされてしまいます。

そこに現れたのが聖ニコラウスで子供たちを救います。

ニコラウスが手をかざすと次々と元気に子供たちは蘇り、樽から出てきました。

このような伝承から聖ニコラウスは親しまれ、マナラはニコラウスが救った子供達とも言われています。

 

また、この日に子供たちは枕元に大きな靴下を下げて寝ます。

1年間、よい子に過ごすと翌朝、靴下にマナラが入っていて、悪い子だと人参や炭が入っています。

ホットチョコ、みかんと一緒に食べるのがアルザス流です。

  

 

ヴェックマン

 

引用:Wikipedia

 

ドイツ

聖マーティンの日11月11日、マルティン・ルターの誕生日11月10日、聖ニコラウスの日12月6日~クリスマスまでパン屋さんで販売される。

ハードタイプのパンではなくふわふわの食感。フランスのようなチョコ、クリーム入り等のバリエーションは少ないようです。

聖ニコラウスの持っている杖は、パイプになっています。

 

グリティベンツ

 

スイス

グリティベンツという名前自体が

「足の悪い男」とか「がにまた太郎」という風な意味。

男の子バージョンと今は女の子バージョンもあるそうです。

 

 

クランプス

 

 

オーストリア

聖ニコラウスと一緒に街を練り歩く伝説の生き物。これが怖い。秋田の「なまはげ」のような怖さ。昔話し、いい子には、悪い子には等々、風習ってどこの国も同じようなものがあるんですね。

クランプスは寒さを追い払い、翌年の豊穣を祈願してくれる。

 

 

パネットーネ

 

引用:Wikipedia

 

イタリア

パネットーネ種を用いて発酵させたパン。長期保存が可能。

イタリアではクリスマスの時期になるとパネトーネがお店に箱で積み上げられます。

クリスマスマーケット、イエス誕生などのジオラマ、パネトーネと賑わいます。

 

 

シュトレン

 

引用:Wikipedia

 

ドイツ

ドイツの菓子パンでクリスマス時期に食べられる。日本でもだいぶお馴染みですね。

シュトレンという名前はドイツ語で「坑道」を意味。トンネルのような形をしていたことからつけられました。

レーズン、レモン・オレンジピールのドライフルーツとナッツ系が練りこまれ、焼き上げりは真っ白に粉砂糖が振りかけられます。白い姿は幼子イエスのおくるみなんだとか。ハードタイプのパンでドイツではクリスマス4週間前からスライスして少しづつ食べる習慣があり、クリスマスまでを待ち遠しく過ごします。

 

 

オランダやフランスでも地方の代表的な菓子として食べられています。

 

 

 

 

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